「ジュンブライド」　　　　　オオワタブログ

ジュンブライド　6月吉日の出来事

　知り合いの結婚式披露宴に出席した時のこと・・・

キャンドルサービスが終わって、新郎が少年時代を話し出した…

～「自分は小さいころ、なんでお父さんがいないんだろう？

と悩みました～来る日も来る日もお母さんは仕事でいない日がほとんどで、保育園にいる時間の方が長くて、

大きくなると一人でご飯食べる事も結構あって、一人で部屋で待っているのが嫌で、寂しくて外で待ちながら

ウロウロしたりしていました。

朝起きると、冬はストーブの前に靴下と洋服が置いてあり暖めてあって、寝るときはいつも一緒で、もう

小学生なのに子守唄を歌ってくれたり・・・

　中一の時、忘れられない大事件が起きました。　ある日突然『翔のお父さんになってくれる人いるんだけど

会ってみる？』．．．と。

『いつもつまらないし、いい人ならいーなー』と、　会ってみることにしました。

　　とてもやさしい人でした。

勉強も教えてくれたし、遊んでくれた。　何よりも自分に兄のような父がもてたことがうれしかった。

　～

『父さん、母さんのおかげで、自分は結婚できるまでに成長しました。

　　　今度は僕がお返しする番です。いつまでも元気にしていて下さい。』．．．

　　　　　　　『お父さん。ぼくをここまで育ててくれてありがとう』

　　　　　　　『そしてお母さん。あなたの子供に生まれて幸せです・・・』

～かみしめるように、新郎の両親は黙って聞いていた。

スポットライトがその二人の涙を照らしていました。

場内から誰となく聞こえてきた。～

『よー！世界一のご両人～』　　　　　　　　　　2023年6月吉日の出来事

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